2011年7月に世界公開された3Dアニメ映画「スマーフ」(日本は9月公開)の宣伝の一環として、6月に依頼を受けた村がすべての建物を青く塗り替えたところ、たくさんの観光客が訪れる人気スポットになったそうです。
そうした中、スポンサーとの間で決めた原状回復の約束期限が間近に迫った先日、建物の色を青いまま維持するか、元に戻すかを決める住民投票が行われました。
スペイン南部にある、人口221人の小さな山間の村「フスカル」に大きな転機が訪れたのは、6月16日のこと。
7月の「スマーフ」公開に先駆け、プロモーションを行う場所を探していたソニー・ピクチャーズ・アニメーションがフスカルを候補地として選ぶと、村の建物全部を登場キャラクターと同じ“青”に塗り替えて欲しいとオファーを出しました。
元々は美しい白の建物が並んでいたフスカルだったが、これを受諾。「4,000リットルのペンキ」によって教会やお墓まで塗り替えられ、“青い村”へと生まれ変わった。
ソニー・ピクチャーズ側は予め「プロモーションが終われば白く塗り直して、元の状態に戻す」と約束。ところが“青い村”となったフスカルには多くの観光客が訪れるようになり、村は今までにない活気を味わったといいます。
それまで観光客は「年間300人ほど」だった静かな村は、話題作のプロモーションの舞台となったことで、「この6か月で8万人」が訪れる人気観光スポットに変貌。フスカルは“青い村”を保って半年間賑わいを享受してきました。
しかしソニー・ピクチャーズ側との契約は、2011年内で終わりを迎えます。これを過ぎると「青く保つコストだけでなく、白く戻すのも村の責任」となるほか、日々の生活を営む住民の中には、少なからず不満を漏らす人もいたようです。そこで12月18日、村は「村をこのまま維持するか、元の状態に戻すか」を問う住民投票を行い、村の将来を住民たちの判断に委ねました。
そして判明した結果は「維持に賛成」が141票、「反対」が33票で、このまま“青い村”として歩んでいく道を決定! フェルナンデス村長は、プロモーション活動のおかげで「地元経済を潤わせ、私たちの幸せや夢、就職率など、さまざまなことのレベルを上げてくれた」と話し、大差での維持賛成にも喜んでいるそうです。
- Ayuntamiento de Júzcar(公式サイト/スペイン語)スマーフの写真、行事など

